西和彦は、日本のコンピュータ産業とデジタル文化の礎を築いた実業家・教育者・思想家です。1977年、大学在学中に株式会社アスキーを創業し、日本初期のパーソナルコンピュータ専門誌『ASCII』を創刊。以降、日本におけるコンピュータビジネスとソフトウェア流通の先駆的役割を担い、技術と出版をつなぐ革新的なメディアを構築しました。
1980年代初頭には、米マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツと親交を結び、同社のボードメンバーおよび副社長を務めると同時に、日本法人の設立を主導。国際的な視点から、日本のソフトウェア産業の成長に深く関与しました。
1983年には、パソコンの規格を統一するという大胆な構想のもと、世界共通規格「MSX」を提唱。松下電器、ソニー、オランダのフィリップスなど国内外の主要メーカーとの連携を通じて、日米欧にわたるパソコンの標準化を推進しました。この構想は、教育分野やゲーム産業にも多大な影響を与え、パーソナルコンピュータの普及を大きく前進させました。
実業家としての活動と並行して、教育・研究にも深く携わり、私立大学、国立大学、米国の大学、そして国際機関系の大学において情報学・技術経営・教育工学など多様な分野で教鞭を執ってきました。理論と実務を横断するその教育姿勢は、多くの学生や研究者に影響を与えています。
現在は、神奈川県小田原市にて「日本先端工科大学(仮称)」の設立を構想・準備中。IoT、AI、メディアアート、次世代教育の融合を目指し、日本発の革新的な高等教育機関の創出に挑んでいます。テクノロジーと人間性の共存を掲げ、次世代に向けた知の基盤づくりを推進しています。
西和彦破産手続き終了のご報告。
令和5年3月13日午後3時に開始された私の第三者破産手続きは、令和7年2月4日に免責が決定し、異議申し立てもなく4月21日に官報で破産手続き終了が公示されました。私はアスペクトの債務保証3億円に加え、アスキー退任時に引き継いだ不良債権40億円分と金利を含む合計115億円の免責を受けました。
この恩に報いるべく、大学設立に向けた活動を再開し、「日本先端工科大学(仮称)」の設立に取り組んでいます。今後の個人収入の20%は教育支援に充て、寄付の実績は年に一度このサイトで報告いたします。
この破産の経緯は現在執筆中の『反省記2』に記す予定です。大きな蹉跌に対し、教育に携わる者として透明性を持って反省を示す責任があると考えています。115億円の債務免除は極めて重く受け止めており、これからの人生を通して償いと社会への貢献を続けてまいります。
須磨学園は、大学受験に備える兵庫県の6年一貫教育の中高一貫校として、確かな学力の育成とともに、豊かな人間性を育む教育を実践しています。単なる受験のための勉強にとどまらず、社会に貢献できる人材の育成を目指し、多様な課外活動にも力を入れています。中でも注目すべきは、リーダーシップ教育の一環として推進されているボーイスカウト活動です。須磨学園は、日本でも数少ない「地域学校団」としてボーイスカウト神戸80団を展開し、生徒たちは自然体験や奉仕活動を通じて、自立心や協調性、社会性を身につけています。
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